知恵だより 006号
魚づくしの朝食

Sep. 18 1999

カレイ、イカ、イクラ・・・

輸送用のトラックの前で大きなサケを持つ掛川さん

99年9月18日、気温:12度、天気:時々曇り
出発地:斜里町日の出、北緯43度57分25秒/東経144度50分05秒
到着地:斜里町本町、北緯43度54分51秒/東経144度40分09秒
歩いた距離:20km

 今日は20kmと比較的短い距離を歩きました。たった二日間歩いただけなのに、顔はすっかり日焼けして熱く、肩が張っています。

 今朝は4時半頃漁船のエンジン音で目が覚めました。5時になって、テントからはい出してみると、漁船が魚をいっぱいのせて帰ってくるところでした。そこからは良く見えないので急いで波止場へ行ってみました。

 大きな声で自己紹介をし、知恵めぐりプロジェクトについて説明しました。一瞬の沈黙のあとで、「ああ、昨日夕方6時半のニュースに出てたね」と一番若そうな漁師さんが言ってくれました。ほっとして、そこにいた5人の漁師さんたちが何をしているの見に行きました。

 「今日の漁獲量は6トンだ。」と漁師の掛川さん。別の男の人がサケをトラックの荷台に無事積み込んだのを見届けながら、「サケは今から10月の中ごろまでがシーズンなんだよ。」と平賀さん。若い男たちがサケを積んだあとで、トラックの荷台を海水を満たし、その上をシートで覆い、魚市場へと急いで行きました。

 お礼を言って、キャンプ地の方へ戻ろうとしたとき、平賀さんの奥さんが、漁師の皆さんに冷たい飲み物を運んできました。奥さんは、私にコーヒーを飲みませんかと誘ってくれました。

 平賀さん一家は日の出の海に面した新築の家に住んでいました。奥さんがはしを手渡しながら「さあさあ、お座りなさい」といって、おいしそうなごちそうが並んだテーブルの前に座らせてくれました。朝食を済ませていて、コーヒーだけで結構ですからと言っても、奥さんは食べて下さいと譲らないし、目の前に並んでいる食べ物があまりにもおいしそうだったので、結局いただいてしまいました。

 新鮮なカレイの刺し身、イカの山椒づけ、マスのイクラしょうゆづけ、サケのあらのみそ汁。どれもおいしかったです。平賀さんの奥さんは、全部自分で作ったのよ、全部新鮮なのよ、と言いました。サケの骨と頭を使って、しっぽ以外サケのすべてを使って料理することを学びました。魚がとことん利用されていること、すべてが健康的な食べ物であることに驚きました。

 一緒に歩いてくれる仲間が僕を待っていたので、平賀さんにお礼を言って、ドアの方に向かいました。失礼しようとしたその時、トウモロコシとシソのみそづけ、サケの骨のみそづけを僕に渡し、「自然食品が大好きな人に、どうぞ」と言って、送りだしてくれました。平賀さんたちは、僕を家に招待し、食事を出してくださり、たくさん食べ物をくれたのに、ごく自然な表情のままでした。

 昨日の知床の山々と海岸沿いの道の光景とは違って、今日の光景はまったく平らで、どこまでもまっすぐでした。ちょっとだけ海岸からそれて、広大に開けた農地に入りました。ジャガイモ、タマネギ、ビート、キャベツ、大根、長芋などたくさんの作物が畑をおおっていました。多くの畑は、マツの防風林で守られていました。それらは侵食と風による作物の被害を防ぐためなのではないかと思いました。来た方向を振り返ると、大きな畑が知床半島の丘まで続いていました。

 農場と畑は、僕が前にジャガイモの収穫をしたことのある、アメリカのコロラド州セントルイス・バレーの農場を思い起こさせました。

まっすぐのびる道

 今日は、ただひたすらまっすぐ歩く日でした。今日歩いたまっすぐな道で、一番長かったのは12キロもありました!畑を貫くまっすぐな道の両側には、やがて小さな家々がぴったりとくっつきあうようになってきました。今日の目的地である斜里町の中心部に着いたのです。

 今夜お世話になるのは、村上さんです。大学で野生動物について勉強した人です。みなさんの宿題の答えがわかると思います。
 グレッグ

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