知恵だより 034号

Oct. 16 1999

地球を守り隊

地球を守り隊のみんなが、僕にいろいろ質問をしてくれました。

99年10月16日、気温:10度、天気:晴時々曇り
現在地:札幌 北緯43度01分53秒/東経141度21分09秒
歩いた距離:0km

 今日、知恵めぐりの旅の中で、初めてワールドスクールネットワークの参加団体の子どもたちと直接会いました。WSNの参加団体の子どもたちが自分たちの地域で知恵探しをする場所を「子どもポイント」と呼んでいます。その知恵探しに招 いてくれたのは、札幌の「地球を守り隊」でした。

 会議室のテーブルを囲んだ13人のメンバーは、説明にきてもらった「クリスタル・クレイ北海道」という会社の大沼さんに注目していました。リサイクル技術の最先端の会社です。

 「使い終わったガラスびんの処分問題と、粘土の採掘から起る問題をくっつけて考えてみたのです。ガラスのかけらから床タイルを作る新しい方法を編み出しました」と大沼さんはいいます。

 タイルの原料となる粘土の採掘は山全体をこわしてしまうだけでなく、そこの動植物にも打撃を与えます。原料を、ガラス70パーセント、粘土 30パーセントとする新しい作り方で、大沼さんの会社は、ガラスびんのリサイクルだけでなく、粘土の使用量を減らすことにも成功したのです。

 大沼さんは、実際に粘土の見本を持ってきて見せてくれました。「この粘土を取ることで山がなくなっちゃうこともある」といわれ、みんなもびっくりしました。

 「地球を守り隊」のメンバーの一人が、「でも、タイルを作るためにはやっぱり粘土を使わなければならないいですよね」と聞きました。

 もうひとりは「リサイクルするだけではゴミの問題は解決できません」といい。もうひとりは「ゴミが出なくなるわけではないし、リサイクルそのものにも資源を使わなければなりません」と発言ました。

 何か買ったら、それを入れるものがいるよね」と大沼さんはいいました。「昔はみんなガラスのびんを大切にしたものでした。買い物に行くときは入れ物を持っていったものでした」と子どもたちに話しました。

 いっしょにいた藤村さんは、以前はお店に行くと、品物が大きな容器でおいてあって、古い新聞紙をで包んで売っていたと話してくれました。

 「今お店で売っているものは、必要以上に箱や包装が多いと思う。例えば歯みがきの箱は必要ないと思う。みんなが少し考え方を変えれば、こういうむだな包装はなくなると思います」と一人がいいます。

 「でも、衛生上の問題があるんじゃない」という声がでました。

 「もし、あるお店ではきれいではない商品をおいていて、他のお店にきれいな商品があったら、みんなきれいな商品の方を売ってる店に行くと思います」と低学年の子どもがいいました。

 「問題は店の人ではなく、買う人の側にあるとおもいます」ともう一人の低学年の参加者がいいました。

 別の参加者がすかさず、「きれいかどうかといいうのは言い始めたら切りがない。もし、包装されていない物がみんな不衛生なら、野菜まで包装して売らなければならなくなります」と発言しました。

 さまざまな議論が参加者の中で行き交いました。

 「包装の中でもいいものとそうでない物があります。今は鉛筆とかペンとか衛生上の問題がないものまで、包装されています。それは間違っていると思います。衛生上問題があるものは包装して、それ以外のものは包装しなければいい」

 何に包装が必要かという議論で「お菓子が一個づつ包装されているのは便利だから。旅行に出るときには一個づつの包装になっているせんべいの方が持っていきやすい。贈り物にするときも一個づつの包装の方が良く見えます」という意見には、「もし便利さだけ考えたら、それに慣れてしまう。ちょっとのつもりの便利さを重ねていくともう後戻りできないところまで行ってしまうかもしれない」という反対意見がでました。

 話の最後に近づいた頃、ある女の子がこういいました。「みんなで考え方を変えなければいけないと思う」。

 一日の大半を費やした盛んな議論に参加できて良かったと思います。

 地球を守り隊の環境問題に対する意識と考えはとても高く、大人たち混じって堂々と自分たちの意見を言えました。

 地球を守り隊は「知恵めぐり」を始めたばかりです。今日の活動は彼らの好奇心の中に新しい種をまいたようです。

 私たちの冒険は一カ月前に始まったばかりです。

 最初は小さいところから始めましょう。自分の住んでいる地域を探してみましょう。両親やおじいちゃんおばあちゃんや、近所の人に聞いてみましょう。耳や、目をとぎすまして、疑問に思うことを考え、話し合いましょう。

 明日の地球を守り隊はまた、別の冒険に僕を呼んでくれるそうです。楽しみにしていてね。

 グレッグ

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