知恵だより 035号

Oct. 17 1999

初雪の川で遊ぶ

真駒内川の川岸をもっと自然にしようという試みを説明するゆあささん=真駒内川で

99年10月17日、気温:4度、天気:雪、風:南西
出発地:札幌市 北緯43度01分52秒/東経141度21分09秒
歩いた距離:0km

 「地球を守り隊」の知恵探しの二日目の活動は、初雪が出迎えてくれました。大きくて水分の多い雪でした。朝の気温は6度でした。でも、「地球を守り隊」が知恵探しの冒険のために真駒内川の河原に勢ぞろいしたのです。

 9時少し過ぎ、「水辺の楽校(がっこう)」という活動をしているゆあささんが「地球を守り隊」のメンバーを真駒内駅で迎えてくれました。今日の知恵探しの現場は、子どもや、地域の人達に水辺で楽しめるように、コンクリートで固められた川岸を自然に戻そうという活動をしているところです。

 ゆあささんは先頭に立って河原へ下りていきます。「ほら、見て。自然に見えますか。コンクリートの上に土や岩をおいて自然に近い状態にしてあるのです」とゆあささんは説明します。川岸に並んだ石を見ると人間が並べたとわかります。以前のコンクリートだけの河原とは違って、石や土や木が虫や魚たちに良い環境を作り出しています。

 「地球を守り隊」は新しく人間が作り上げた新しい環境の中で、魚についても学びました。魚釣りの名人で、水辺の楽校のボランティアでもある石田さんは、釣りざおに適している木を探すやりかたを説明してくれました。「背が高くてまっすぐな木を探すこと。細い柳の木はとても釣りざおにむいています」子どもたちは自分で木を探して、釣りざおにする木を切りました。

雪の札幌で自分で作った釣りざおをにぎりしめた「地球を守り隊」のなかまたち =真駒内川で

 次にすることは枝を切り取ることでした。石田さんが大きななたを手渡すと、子どもたちはこわごわ切り落とし始めました。「なたを使うのは初めて」と一人がいいました。みんななたを使うのは初めてでした。なたの使い方は一振ごとに上手になっていきます。

 さおに糸と重りを付け、エサを捕まえ、針に釣につけ、魚釣りをする。全てのことが「地球を守り隊」にとって初めての体験でした。雪がひどくなってきましたが、みんな凍えた指で糸を結びを、歯で重りを付けた糸を切ったりしました。餌の幼虫を付けるとき、きゃーきゃーいう子もいました。

 ボランティアの人たちは川の中の石をひっくり返して、小エビ、ウグイ、カジカなどを見つけました。

 ときおり、「寒いよ。もう帰ろう」という声はあがったものの、石田さんが今日の釣りはおしまいといっても、、みんな釣りざおを手にしっかりにぎって、まだ帰りたくないようでした。

 雪の日の河原で釣り上げたのはTシャツと網の袋だけでした。よく釣りを知っている人は雪の日は釣りにはよくないというかもしれませんが、「地球を守り隊」の子どもたちにとっては自然と遊ぶ新しい方法を学んだことで、知恵探しを続けるための大きなきっかけとなったと思います。

 自然の川岸をもう一度取り戻し、そこで自然の材料を使って楽しく遊ぶことは、「地球を守り隊」を素晴らしい方向に向かって出発させてくれました。

 最初はやさしく楽しく、でも、そこに発見することはたくさんあるでしょう。

 グレッグ

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