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| Oct. 25 1999 |
おいしい水と暮らしの工夫
99年10月25日、気温:10度、天気:晴時々曇り、風:東
出発地:青森市=北緯40度49分44秒/東経140度44分13秒
到着地:浪岡町花岡公園=北緯40度42分46秒/東経140度34分23秒
歩いた距離:27Km今日から、青森で歩き始めました。出発直後に朝日が山陰からのぼってきました。早速、親切で知恵にあふれた青森の人々に出会いました。中でも一番面白かったのは、田川というところで出会った、とても器用で明るい女性でした。
出発したフェリー着き場近くでは、男の人が何人も釣りをしていました。公園のベンチにも人々がのんびりと座っています。青森駅は海からほんの数百メートルのところにあります。細く曲がりくねった道が海沿いの町の中を通り、お店の前には木の箱に入った青森名産のリンゴが並んでいます。すぐに町ははずれになり、朝の太陽に輝く青い屋根瓦がとても印象的でした。
田川地区では、道に面している家々の前に水が流れ出ています。これまでの旅で見た水の流れは川やせせらぎ、もしくは泉でした。ところがこの町のそれぞれの家で水がたえまなくパイプからコンクリート製の用水入れに流れ込んでいるのです。なんだろうと思い、家の前を掃除していた女性に聞いてみました。
その人は花模様のかっぽう着をつけて、ジーンズにゴム長靴をはいていました。頭には白いタオルをまいていました。家の前の鉢植えは冬に備えて、大きな植木の下や、家の玄関口におかれていました。
「この村には水道がないんです。もう百メートルも先に行くと、こういう風に水の流れているところは見られませんよ」とその人はいいます。両隣の地区では水道を使っていますが、この村は地下水を使っています。この水はポンプを使ってくみ上げていて、一年中ずっと流れています」
この家はちょうど水が出てくる場所にあるのです。
飲んでみたら、とってもおいしいと思いました。これまで水道の水ばかり飲んでいたので、自然の水の味はとても新鮮でした。おばさんは、「いつもこういう新鮮な水を飲んでいるので、私は水道の水が飲めないんです」といいました。小笠原さんと僕は味の好みが似ているのでしょう。
話をしているうちに、彼女がとても器用なことが分かってきました。面白い形のちり取りが目に入りました。よく見ると手作りのようです。「油が入っていた一斗(いっと)缶と木を使って自分で作ったんですよ」といいます。使い込んだ木の取っ手はすべすべになっています。缶の切り口はケガをしないように処理してあります。
「何でも自分で作るのは楽しいですよ。お金があったらなんでも買うんでしょう。自分で作ったらお金はかかりません。ほら、このちり取りいいでしょう」。小笠原さんは照れくさそうにいいました。ちょっとした自分の新しい工夫や物作りを楽しんでいるんだなあと思いました。
探してみれば、あなたの周りにもいろいろの発明や工夫が見つかると思います。
グレッグ
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