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| Nov. 10 1999 |
もみがらの活躍
99年11月10日 気温:6度 天気:曇り時々晴 風向き:北東
出発地:由利郡仁賀保町=北緯39度18分21秒/東経139度58分05秒
到着地:秋田県と山形県の県境にある三崎公園=北緯39度07分00秒/東経139度52分33秒
歩いた距離:26.5km
もみがらがいっぱいにつまった袋、畑の水はけを良くするために使われます=由利郡金浦町で 今日は、秋田県南部の海沿いに歩いていて秋らしい風景を見ました。農家の人が冬支度をしたり、土地を改良してもっと作物が沢山とれるような工夫をしたりしているのに出会いました。
秋田県南部の小さな村々は、東に2,236メートルの鳥海山がそびえ、西には荒波が打ち寄せる日本海が広がります。海と山の間に家と田畑があちこちにあり、集落を作っています。早朝の太陽に屋根のかわらが輝いているのがみえました。鳥海山のすそが海のすぐそばにまでせまってるので、田も畑も階段のように連なっています。これまで僕が歩いてきたなかでもこの村のように美しい景色はそんなに沢山ありませんでした。
田んぼと大豆の畑の間をぬうように細い道を歩いていたら、取り入れの終わった田んぼにもみがらをつめた大きな袋がたくさん積んでありました。そのすぐ横を見るとそこにはもっと沢山の袋が積んであり、僕の肩ほどの高さで続いています。あまりにもいっぱいあるので、それほどたくさんのもみがらをいったい何に使うのだろうかと気になりました。
棚田の向こうにそびえる鳥海山=由利郡象潟町三崎公園で そこで、青い雨具の上下に白いヘルメットをかぶって作業をしていた人にたずねてみると「畑の水はけを良くするために使うんですよ」と教えてくれました。「10メートルおきに畑に、みぞを掘って、その中に土管を入れます。それから土管の周りにもみがらを詰めてその上から土を入れます。畑の水はけが悪いとトラクターを使いにくいんです。土のかわりにもみがらを入れることで水はけが良くなります。もみがらは土の中でも腐らないで長くもつので、水はけの効果も長く続くんですよ。私たちが使わなければ、もみがらはなんの役にも立たずゴミになるだけです」
なんど見ても僕の心を奪う、日本海に沈む美しい夕陽=由利郡仁賀保町で その工事をして、収穫が増えた畑がたくさんあるそうです。もうひとりも同じような意見でした。「みんなで効率良く作物を作るために働いています」と何人かで協同管理している3ヘクタールの畑を指さしました。「海外からどんどん安い野菜が入ってくるので、競争に生き残るのは大変です。こうやって土地も改良して努力しても、アメリカのような大きな国にはかなわないんです」。
僕は言葉をぐっとのみこんで、自分のふるさとアメリカの農業政策が日本の農村にどれほど大きな影響を与えているか考えました。
限られた農業資源をより有効に使えるような新しい試みが広がっています。その試みの中に天然の材料が使われていることを知ってとてもうれしく思いました。
グレッグ
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