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| Nov. 22 1999 |
レインボー・プラン
この小さな袋に入っている1グラムの土の中には約1億3千万の微生物がいます =長井市の豊田小学校で 99年11月22日 気温:5度 天気:晴れ 時々曇り 風向き:北
現在地:長井市 = 北緯38度07分17秒/東経140度02分02秒
歩いた距離:0kmたった1グラムの畑の土の中にどのくらいの微生物がいると思いますか?
今日僕は豊田小学校6年生に学校に招いてもらい、そのこたえを知ることができました。
長井市では健康的な食物を提供するための安全な土作りを目指して「レインボープラン」という地域活動に取り組んでいます。レインボープランについて勉強するために、地元で農業を営む菅野さんに学校に来てもらいました。
1グラムの土の入った袋が子供たちの手から手にまわされていき、一人ひとりがその土を確かめました。菅野さんがその土の中にいる微生物の数について、「50と500の間だと思う人?」「500と5000の間だと思う人?」「5000以上だと思う人?」と次々に聞いていくと、子供たちも「これだ!」と思うところで、いきおいよく手を上げていました。
けれど菅野さんが「1グラムの土の中には平均して約1億3千万の微生物がいます」と答えを言うと、子供たちは目をまんまるにして驚いていました。日本の人口と同じくらいの微生物が1グラムの土に住んでいることになります。
豊田小学校の生徒たちに挨拶する菅野さん=豊田小学校で 「微生物と土壌の間にはどんな関係があるんだろうとみなさん思うかもしれませんが、どんな生物も栄養分を吸収するためには微生物が必要なのです」。菅野さんの説明によると、微生物が落ち葉やくさった物の養分を分解してからでないと、木はその栄養分を吸収できないそうです。
この微生物についての話は、レインボープランといったいどんな関係があるのでしょうか?
レインボープランとは、長井市と市民が協力し合って進めている健康的な食物を育てよう、そのために土壌を健康に保うという運動です。5000軒以上もある家庭から生ゴミ(主に食べ残しや野菜くず等)を集め、それで肥料を作っています。肥料ができると農家の土壌に戻され、土の養分となります。この生ゴミから肥料を作る過程で、微生物はとても大きな役割を果たしているのです。
「農薬のほとんどは殺菌剤と殺虫剤です。これらの農薬は微生物にどんな影響をあたえるでしょう」菅野さんがたずねると、「微生物を殺してしまいます」と、生徒の一人が答えました。「土の中に微生物がいなくなると、作物はどなりますか」と、菅野さん。「弱々しくなります」と、生徒がこたえます。「そういう作物を食べていると、どうなりますか」。「弱い体になってしまいます」。
やさしい笑顔で子供たちに健康な土壌の大切さを話す菅野さん=豊田小学校で 菅野さんは最後にこういいました。「私たちの生命は土から生まれます。そして良い土壌を作るためには、健康な微生物を十分に供給することが必要なのです。これがわたしたちがレインボープランを始めた理由です。」
豊田小学校の子供たちは、菅野さの一語一語に熱心に耳を傾けていました。そして次のような感想を口々に述べました。「レインボープランについて、たくさんのことがわかりました。」「1グラムの土壌の中にいる微生物の数にとても驚きました」「農薬などを使わずに自然に育てられた野菜がどんなに大切かよくわかりました」「これからもずーっとレインボープランを続けていってほしいです」。
レインボープランでやっていることは、土壌を守りより健康な土壌を作っていこうという、全ての生命体にとって欠くことのできない知恵のひとつの例です。豊田小学校の子供たちは、土壌の大切さや自分たちの市が実践しているレインボープランの意義がよくわかったようです。そしてレインボープランは彼らの誇りの一つになりました。
皆さんはどうおもいますか?
追伸 豊田小学校の活動について、明日もっとくわしい報告を送ります。楽しみにしていて下さい。
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