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| Nov. 23 1999 |
養蜂場とロウソク
蜜蝋をあたためる安藤さん。これから、ロウソクをつくります 99年11月23日 気温:5度 天気:晴時々曇り 風向き:南東
出発地:西村山郡朝日町朝日鉱泉近く=北緯38度14分19秒/東経139度59分37秒
到着地:西村山郡朝日町太郎橋=北緯38度17分14秒/東経140度07分50秒
歩いた距離:10km初冬の乾いた空気を感じながら、朝日鉱泉から曲がりくねった山道を下ってきました。朝日町の市街地で、養蜂とロウソク造りをしている安藤さんに出会いました。安藤さんは故郷の朝日町こそが住む場所だと確信して戻って来て、先祖からの伝統を受け継ぐと同時に、朝日町の自然と新しい関係を作ろうとしているのです。
蜜蝋(みつろう=ハチの巣から取り出したろう)や、芯になる糸、ロウソク型などに囲まれて、安藤さんは自分のおじいさんに付いて話してくれました。
「おじいさんは養蜂を営んでいましたが、狩人(詳しくは知恵だより066を見てください)でもありました。ノウサギ、ヤマドリ、クマなどをとっていました。そのほか、木炭を作ったり、山で山菜やキノコを集めたりもしていました。そういう生き方をしたおじいさんを誇りに感じています」
朝日町の自然の豊かさや魅力についておじいさんと同じような意見を持てるようになるまでに、おじいさんは亡くなり、さらに25年もたっていました。朝日町に帰ってきて、昔おじいさんの家があったところに安藤さんは養蜂場を作ったのです。
手作りの「知恵めぐり」ロウソク! 「おじいさんの生き方を素晴らしいと誇りに思い、その伝統を伝えていきたいと考えましたが、それはもう現代の暮らしや時代にはあわなくなっていました。でも、その文化と考え方を伝えているのです」。自然保護が常識になっているこの地域で、自然に大きな影響を及ぼすと考えられる狩人であることはとてもむづかしくなっています。自然との関り方で伝統を伝える方法を探し、役にたちたいのだと安藤さんはいいました。その方法がハチの巣からロウソクを作るということでした。
「おとなでも子どもでも、このミツバチの森に来た人にはまず甘くておいしい自然のはちみつをなめてもらいます。それから、蜜蝋の作り方を教えてあげます。そして、うちで作ったロウソクの優しい光を楽しんでもらうんです。そういう体験をすると、人はハチミツの味は豊かな森があり、それを運んでくれるミツバチいる、それを世話する養蜂家がいると気がついてくれるんです。私自身いつも、みんなに感謝しているのです」と安藤さんはいいました。
安藤さんは自然に感謝するというおじいさんの伝統も受け継いでいます。「毎年、最初のハチミツがとれると、おじいさんは山の神様に持っていったものです。それがおじいさんの感謝の気持ちの表し方でした。日本では全てのものに神が宿るといいます。日本人がそんなにたくさんの神様を考え出したのは全てのものに感謝する気持ちからではないでしょうか。
朝日川の水は上流の木川ダムに予備の水がためてあります 安藤さんの経験は僕たちにいろいろなことを教えてくれると思います。自分の先祖の伝統が時代には合わなくなっていると気がついて、家族から受け継いだ気持ちと技術を使って、自分の生活を作り上げてきたのです。挑戦をしているのだと思います。がんばってほしいと思います。
あなたの挑戦は何ですか。両親から何を受け継ぐのでしょう。そして、何に挑戦してみたいですか。
グレッグ
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