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| Nov. 27 1999 |
病をいやす花
温室の中を案内してくれながら、病をいやす花を持つ井上さん=飯豊町で 99年11月27日 温度:7度 天気:みぞれ 風向き:西
出発地:西置賜郡飯豊町手ノ子=38度00分30秒/東経139度57分24秒
到着地:西置賜郡小国町=北緯38度03分42秒/東経139度45分33秒
歩いた距離:24kmこれまで健康的な食べ物や土壌、そしてきれいな環境について語る人たちに何人も出会いました。昨晩と今朝会った男性は同じような考えだけども、ちょっと違っていました。健康にいい花を育てているのです。
井上園芸の経営者の井上さんは、7年の間、病をいやす花を育ててきた人です。あぐらをかいた井上さんは自分の思いについて話してくれました。「僕は、人の病気をいやす花をつくりたいと思ってやっているんです」と、深く柔らかな声で語ってくれました。「健康的でない花は人々をいやすことは出来ません。健康的な花をそだてるためには、土地も空気も、育てる人自身も健康でなければなりません。簡単にいえば、僕は『心のある花』を育てているんです。自然が育んでくれたもの、つまり空気や土そして水を使い、思いや考えをこめて、心のこもった花を作っているのです」。
バンダナでマスクをして1335メートルのトンネルを歩きました=小国町の国道113号線の新宇津トンネルで 井上さんは花を育てる前は、長い間、有機野菜を育ててきました。30種類近い花を育てている30の温室を管理しながら、現在でも野菜も作り続けています。井上さんのこの努力の裏には、興味深く大切な考え方があります。「僕は、未来の子供達のためにこれをやっているんです」と、井上さんは言いました。
僕のリュックサックにも雪が積もりました。 育てるのが野菜か花かは関係なく、井上さんの穏やかな物腰と、きれいなピンクや紫の花であふれた温室を見て、花々だけでなく、野菜も育てられる時に、愛情をちょっとでも受けて育てば、それを食べたり眺めたりする人間は、その恩恵を受けられる、ということです。
井上さんの花畑を出た時はとても天気が良かったのに、まもなく、雪雲が出てきて、太陽をすっかりおおい隠してしまいました。この旅で一番長い1335メートルもの長いトンネルを通りながら、窒息するかと思いました。トンネルの中を走り抜けて行く車の排ガスにむせて、口と鼻をバンダナで押さえなければなりませんでした。排ガスが充満したトンネルを抜けると、雪に包まれた山の中腹にでました。雪の中を歩きながら、大きなボタン雪が舌を出すとつかまります。冬将軍の到着です。
新雪のなかの棚田=小国町で グレッグ
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