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| Dec. 22 1999 |
都会の生徒、群馬を歩く
こんにゃくの作り方について地元の農家の人と話す生徒たち=赤城村で 99年12月22日 気温:0度 天気:晴れ時々曇り 風向き:北西
出発地:沼田駅前=北緯36度38分34秒/東経139度02分01秒
到着地:勢多郡赤城(あかぎ)村溝呂木(みぞろぎ)=北緯36度31分12秒/東経139度03分19秒
歩いた距離:22km人間は、自分が住んでいる場所に一番あった方法でそれぞれ暮らしてきたんだなあ、なんてことを、実感したことがありますか。
僕と一緒に歩いて「未来への知恵めぐり」をするために、ワールドスクールネットワークの参加団体の一つ、東京国際学園の生徒3人が来てくれました。回りに目を配りながら歩いてと、生徒たちにいうと、「大丈夫、まかせてください」とひとりが答えました。都会からきた若者たちの好奇心とひたむきさで、いくつもの新しい発見をしてくれたのです。
今日の知恵探しの主役になってもらった生徒たちは、地元の人に積極的に話しかけました。山陰から出たところに、こんにゃく工場がありました。「いってみようか」と生徒のひとりがいいました。答えるひまもなく、坂を下ってこんにゃく工場へと向かうみんなの後についていきました。工場の前で、男の人たちがトラックの荷台にこんにゃくイモのはいった袋を積み込んでいました。
タラの木に寄りかかって、切った後からどんなふうに伸びるのか考える国際学園の生徒たち=赤城村で 「知恵めぐりをしているんです」と生徒のひとりが説明して、「何をしているか教えてもらえますか」と聞きました。いきなりの質問に、ちょっとめんくらったようでしたが、工場の人たちはこんにゃくのもとになる「マンナン」の粉をどうやって作るのか説明してくれました。日本のこんにゃくの80パーセントが群馬県で作られ、そのうちの80パーセントが今日僕たちが歩いた地域で作られるそうです。こんにゃく工場を訪ねたのはとてもいい選択だったと思います。こんにゃくイモをもらって、育て方も、イモからこんにゃくを作る方法も教えてもらったので、彼らからの報告を楽しみにしてください。
急な坂道を元気良く歩いていく生徒たち。しばらくの間、僕の荷物までもってくれました=赤城村で 河原で昼ご飯を食べてから、また歩いていくつかの村を通りました。川の流れが作り出した深い谷は、こんにゃくだけでなく、いろんな野菜や、麦を育てるのにいい土と環境をうみだしました。生徒たちの好奇心は、野菜に向けられました。
ネギの根元に土を積みあげるのは、ネギの背を高くするためだろう、という僕の説に納得しないで、生徒たちは近くにいた地元の農家の人に聞きました。すると、「ネギの根元を白くして味をよくするためだよ」という僕の説とはまったく違う答えが返ってきました。みんなは僕のことをちょっと信用できないという風でしたが、最後には二つの説とも正しいということで結論としました。自分たちの土地から得られるもので暮らしを立てる方法を僕たちはすこしずつ見つけていきました。
夕方には3人は、自然の知恵を探す探検家になっていました。
最後にみつけたのは、タラの木を切っている男性と女性でした。細いタラの木がたくさん生えている畑の端から生徒たちが質問しました。「何をしているんですか」というと「枝を切っているんですよ。枝をさらに細かく芽の近くから切り取って温室に植えておくと、芽が伸びて、売れるようになるのです」と答えてくれました。「じゃあ、来年植えるための枝はどうするんですか」と生徒がきくと、「いいえ、今日切ったところから芽が出て、また新しい枝が成長するんです」と農家の人は教えてくれました。
沼田市の北に広がる雪をかぶった山なみ。利根川が足元を流れています=沼田市で みんなのひたむきさに支えられた地元の人たちとの出会いから、都会に育ったのでは触れることがない農業のさまざまな工夫を知ることができました。この低い山が連続する地域の人たちが毎日繰り返している作業が、生徒や僕には新しい発見でした。地元の人たちに出会い、地域特有の農業の工夫を学ぶことで、東京国際学園の生徒たちがその好奇心と率直さを東京に持ち帰ってもらいたいと思います。
東京に帰ったら、国際学園の生徒たちに都会の知恵を教えてもらおうと思っています。今日は一緒に歩いてくれてありがとう。
グレッグ
山形県と新潟県を無事に歩きおわりました。さて、それぞれの県で僕は何歩歩いたでしょう。答えをまってるね。
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