知恵だより 107号

Dec. 28 1999

しめ飾り

しめ飾りを作って売っていた人に、しめ飾りの意味付けについて聞いてみました=群馬県桐生市で

1999年12月28日 気温:2度 天気:晴時々曇 風向き:南東
出発地:群馬県桐生市桐生駅=北緯36度24分21秒/139度19分51秒
到着地:栃木県佐野市駅前=北緯36度18分50秒/139度34分47秒
歩いた距離:26km

 正月が近づいていることを、感じました。桐生市を朝出発して、小さな商店街を通ったとき、店の両側に背の高い門松が準備されていました。今日はその正月の飾りについて調べてみました。

 あわただしい店の前を自動車が行き交っています。北のほうには栃木県の松の森が広がっています。うっすらとかかっていたもやが晴れて、知恵めぐりの一日が始まりました。

 わらと松を使ったしめ飾りを並べた店が桐生市内にありました。後ろに座っていた女性が、大きな飾りを作っています。

 「この飾りは、それぞれの家の神様に毎年一回ささげるのです」と、彼女はいすから立ちあがって説明してくれました。手の込んだ飾りが彼女の横にも後ろにもかかっています。プラスチックで出来た魚と、松や紙を、なわに取り付けたしめ飾りです。自分で組み合わせることもできるように、部分ごとに取り分けてもあります。

手の込んだ正月の飾り。しめなわがタイや松の枝やダイダイ、扇で飾り付けられています=桐生市

 彼女は、飾りのそれぞれの部分ごとの意味を説明してくれました。「このオレンジは、日本では『ダイダイ』と呼ばれて、何世代もの積み重ねを意味します。ゆずり葉は、新しい葉が出てくると古い葉が枯れて土にかえります。一族の永遠の繁栄を象徴しています。大きな飾りの両側にあるタイは幸福や感謝を意味する『めでたい』に通じています」。

 またそれぞれの家の外に用意された門松には、神様を家に迎え入れる意味があることも教えてもらいました。わらをねじってつくった「しめなわ」には、気を引き締めて一年がんばるという意味もあるそうです。

神様を迎えるための松飾が、家の玄関口に用意されていました=栃木市

 正月の飾りのそれぞれに、家族のしあわせと神様への感謝の意味が込められているということがわかって、それまでただの飾りとしか思っていなかった僕には、新鮮に思えました。最近では、この意味をわかっている人も少なくなっているのではないかと思います。人々が日々の暮らしの中ですべてをうやまい、家族のきずなを深める働きをしてきたことは確かだと思います。日本人の祖先は、深く長く考えを積み重ねて、この伝統を築いてきたのだと思います。

 正月の飾りのそれぞれの部分の意味付けの奥深さに感心する一方で、アメリカでのクリスマスの輪飾りやクリスマスツリーにはどんな意味があるのかのと思いました。だれか、知っている人はいますか。ワールドスクールネットワークのみんなに教えてください。

 グレッグ

 あなたの住む地域では、しめ飾りに同じような意味がありますか。日本の違った場所では違った形の飾りや、違った意味付けがあるのでしょうか。

知恵のトップ画面へ
< >

Copyright World School Network & ECO-CLUB, 1998-2000. No reproduction or republication without written permission.
この画面に掲載された記事・写真・イラスト等の無断転載を禁じます。すべての著作権はワールドスクールネットワークとエコクラブ、ならびにそれぞれの著作物の作成者に帰属します。

Send feedback to info@wschool.net
ご意見、お問い合わせはinfo@wschool.netまで